2月11日 玄関前
潔斎殿の前で玄関前と言われる、本番に備えての予行演習が行われます。主だった所作を一通り行います。
黒鬼、天狗、赤鬼の順に潔斎殿より登場します。
潔斎殿前にて主要な仕草を一通り行います。
一通りの所作を終えると、一度潔斎殿に戻り記念撮影や衣装の最終調整をします。
この「玄関前」は予行練習のため神事ではありませんが、狭い空間で一通りの所作を行うため赤鬼や天狗を間近で見ることができますので、おすすめです。
2月11日 装束の着用
潔斎殿へ戻ると、赤鬼、天狗、黒鬼、司天師は、汲み置きの井戸水が入った冷水を三杯ずつかぶって身を清めます。
身を清めてから装束を着用していきます。
上衣を着用し、肋骨を表現している「ケマン」を着けます。
渾身の力を込めて前後から「ケマン」を締め上げます。
最後に神面を着け、神役は赤鬼となりました。
2月11日 神役宅より出発
いよいよお祭り当日を迎えました。
曇り空で若干の冷え込みはありますが、風もなく天候が崩れることはなさそうです。
公民館では、お宮へ持参する飴や赤鬼の衣装の最終準備が行われています。
一方で昨晩は鬼付きの2人の若者とお宮にお籠り(宿泊)した神役は麻袴を着用し、家族の見送りを受けて公民館へと出発します。
公民館ではお宮への出発前に御神酒開きが行われます。
2月10日 合わせ稽古3回目
2月10日夜、3回目の合わせ稽古が始まります。
頭取より注意事項の説明があります。
10日の夜は見物の方も多くいらっしゃるため、特に気を付けるよう指示がありました。
頭取を先頭にお宮へ入ります。
今日と本番の明日は潔斎殿にて衣装を付けます。
赤鬼の衣装を付けるのは今日が初めてとなります。
天狗と並んで着付けを行います。
赤鬼の衣装は重量もあり、きつく締めあげるため体の動きがかなり制限され、着付け中も時折苦しい表情をしています。
着付けが終わり、潔斎殿より駆け出します。
神面以外は本番と同じ装束で通しの稽古を行います。
今までの浴衣1枚とは違い、動きが大きく制限される状態での稽古です。
天狗も鎧を付けております。
夜にも関わらず多くの見物客がいらっしゃいます。
今晩は気温も低めですが、通し稽古の序盤にも関わらずすでに大量の汗をかいています。
今年の神役は背が高く、撞木が結界の縄に引っかかてしまいそうな場面がありました。
警護の者は見物客だけでなく周囲の安全にも気を配り、からかいが滞りなく行われるよう気を付けています。
天狗との仕草のタイミングも息が合っています。
当日はお互いに神面を付け、視界も悪くなるため稽古にて息を合わせることは大変重要です。
合わせ稽古も無事終了し、衣装を脱ぎます。
大量の汗をかいています。
いよいよ明日は本番です。
2月10日 撞木の引き渡し
青鬼の門寄りが終わり、公民館内に衣装を飾ります。
公民館の外からでも赤鬼の衣装を見てもらえるように飾ります。
その後、朝から撞木造りに励んでいた中老から、出来上がった撞木を頭取に引き渡します。
撞木は練習用と本番用の2本あります。
神事係全員で引き渡された撞木の検分を行います。
最後に頭取が感謝の言葉を述べて引き渡しは無事に終わります。
中老の方々お疲れさまでした。
この後17時30分より3回目の合わせ稽古へ向かいます。