2月11日 お宮への帰還
最後の力を振り絞り、赤鬼は無事にお宮へ帰還しました。
神面を外し、頭取が返納します。
宮司からねぎらいの言葉をいただきます。
自然と笑みがこぼれます。
境内で最後の撞木投げを行います。
先ほどまで厳しい表情を浮かべていた神役が、急に元気になりました。
青年達に担がれながら潔斎殿へと向かいます。
神様から人間に戻った瞬間です。
人間に戻ってから最初に口にしたものはコーラでした。
家族や青年たちに囲まれながらお宮を後にします。
本当にお疲れさまでした。
2月11日 天狗宅 門寄り
23時頃天狗宅へ門寄りをします。
ここで少し休憩をさせてもらいます。
皆さん疲れが見られますが、まだまだ頑張れます。
神役もかなり消耗していますが、残りはあと少しです。
黒鬼宅、飽海宮へも社参し、残りはわずかです。
2月11日 神役宅
神役宅に戻ってきました。
鏡開きを行います。
ちょうど天狗の門寄りと重なりました。
神役赤鬼宅で天狗と一緒になることは珍しく、貴重な瞬間です。
面を外して休憩します。消耗しているようですが、まだまだ大丈夫です。
神役が少しでも楽になれるよう先役が支えています。
神役を一目見ようと大勢の人が神役宅に詰め掛けています。
面を付けて再スタートです。
2月11日 談合宮への社参
17時を過ぎた頃に談合宮へ到着しました。
橙の御幣、飴の大袋を奉納します。
赤鬼が談合宮を出た後、御神幸が談合宮に入っていきます。
2月11日 門寄り出発
からかいを終えた赤鬼は、氏子町内を駆け巡ります。まずは、社務所へ門寄りをします。
赤鬼の出発と同時に境内では飴と粉を盛大にばらまきます。
赤鬼は大勢の警護の者と氏子町内を門寄りをしながら駆け抜けていきます。
ちょうどテレビ局の取材の前を駆けているところです。
赤鬼の後には多くの見物人が続いています。
粉をまきながら駆けていくため、人も通りも真っ白になります。
2月11日 赤鬼と天狗のからかい
的に向けて12本の矢を放つ御的の神事が終わると、いよいよ赤鬼と天狗のからかいが始まります。
潔斎殿より赤鬼が飛び出してきました。
八角儀調台まで一気に走ります。
八角儀調台にて所作を行います。
八角儀調台から降りた赤鬼は、天狗の待つ二の鳥居の外まで境内をジグザグに進んでいきます。
二の鳥居の外では天狗が待ち構えています。
天狗と対峙した赤鬼は、互いに右手を天に差し、手首を三度折って招きあいます。
天狗の反撃を受けた赤鬼は、八角儀調台の前まで後退していきます。
八角儀調台の前まで来た赤鬼と天狗は、日の丸の扇を三度振り合います。
ここで小休止です。扇子で風を入れながら、息を整えます。
赤鬼は天狗の周囲を跳ね回りながら、三種の秘儀を用いて天狗を攻撃しますが、天狗は巧みに躱します。
赤鬼と天狗は二の鳥居の外で再び対峙しますが、赤鬼は天狗の反撃を受け八角儀調台前まで追い詰められていきます。
追い詰められた赤鬼はついに降参し、退散していきます。